「ああ、シスター長やニア、それからコルネリアで話し合って決めてもらって構わないよ」
「かしこまりました。ちょうど小さな子供たちが孤児院に来たばかりで手が回っておらず……」
「今日もぜひコルネリアを案内していただけると助かります」
「ええ、もちろんです!」

 そう言って軽くお辞儀をすると、ニアはコルネリアのほうへと向かった。
 コルネリアに同じように話をしているようで、孤児院の場所やそこにいる子供たちについて軽く説明をしていた。
 いつになく真剣な面持ちで、それでもシスター長やニアと再会できた喜びもあって、ふんふんとうなずきながら時折笑顔を見せている。

「よかった」

 思わず、レオンハルトはそう呟いて交流を深めるコルネリアを眺めていた。

 しかし、その様子を小さな影が礼拝堂の建物に隠れながら、にらみつけるように見つけていた──