この時ばかりは感情が失われていた少女とは思えないほどに、喜びを強く表に出す。

「なっ! ちょ、今日はなでるのが強くないか?!」
「そんなことないですよ」

 コルネリアはレオンハルトの胸に顔をうずめてそして頬をぷにぷにと触る。
 ほっぺを両手で挟むようにすると、そのまま吐息が重なるほどに顔を近づけてニコリと笑う。

「──っ!」

 そんな彼女の珍しい笑顔にまたしても心を揺さぶられるが、彼も黙ってはいなかった。
 レオンハルトはコルネリアの両手の拘束を解き放つと、今度は右頬に手を添えて、そのまま唇のすぐ横に自らの唇を触れさせる。

「きゃっ!」
「ふ、今は横にしてあげるけど、元の姿に戻ったら覚悟しておいてね?」

 にやりとニヒルな笑みを浮かべて言う彼は、紛れもなく”男”なのだと気づかされたコルネリアだった──