コルネリアが気に入ったことを彼女の表情から読み取ったレオンハルトは、これをいただいてもいいかなとオーナーに言う。
 オーナーはもちろんでございます、といった様子で会釈をする。
 ヴァイス公爵家も含めて上位貴族は店に毎月すでに十分な費用を払っており、会計などは都度行わない。
 コルネリアはそれが新鮮であり、そして自分が住んでいた世界とは別世界のようなそんな気がした。

 そのドレスはデイドレスであったので、普段の家で着られるものも買い足して店を後にした。


「この後、カフェに行こうと思うんだがどうだい?」
「ぜひ」

 二人は仕立て屋から少し離れた場所にカフェへと歩いて向かった──