それでもコルネリアの中で何か『感情』の歯車が回り始め、彼を思う気持ちが芽生えたのは確かだった。

「コルネリア」
「はい」
「もう一度聞くね。僕と離婚をしたいかい?」

 コルネリアは顔をあげてじっとサファイアブルーの瞳を見つめると、ゆっくりとその口を開いた。

「いいえ、あなたの妻でいさせてください……妻でいたいです」


 彼女の表情はもう何年も忘れかけていた「笑顔」というものを映し出していた──