浮気されたら、エリート整形外科医に溺愛されました【完】

入口に掲げてある『Strawberry Tiara』の文字がダイレクトに目に飛び込んでくる。

普段ブランドものに疎い私ですら、このジュエリーブランドがどんなものかというくらいは知っていた。


「望さん……ここ、すごく高いブランドの…」

「あぁ。 水姫に絶対似合うと思ったんだが。 気に入らない?」

「ち、違うんです!! こんな高いもの…私なんかが受け取っていいのかな、って……」

「俺は水姫に受け取って欲しいからここを選んだんだよ」


優しい表情で私に向かって手を差し伸べる望さん。 初めて踏み入れる場所にドキドキしながら、その手をぎゅっと握った。

店内はとても煌びやかで、普段絶対に身に着けることのないような高級ジュエリーがたくさん並べられている。
見るものすべてがどれも新鮮で、ついまじまじと眺めてしまう。

きっとこんな素敵なお店に来るなんて、もう2度とないかも……と考えながらショーケースを眺めていると、店員さんが声を掛けてくれた。


「いらっしゃいませ。 今日はどのようなご用件で?」

「予約していた桜川です。 エンゲージリングの受け取りで」

「かしこまりました。 確認してまいりますので、ゲストスペースに掛けてお待ちくださいね」


奥の席へと案内され、2人で椅子に腰かける。

ゲストスペースも本当にジュエリーショップの一部かと疑ってしまうほど綺麗で、つい見惚れてしまう。