浮気されたら、エリート整形外科医に溺愛されました【完】

来場者用のベンチの端っこにはピンク色のローズブーケが飾り付けられていて、まさに映え。
望さんの願望から見学に来たはずが私も一目惚れしてしまい、即決だった。

大切な人たちに見守られながら、こんなに素敵な場所で愛を誓える日が来るなんて、想像もしてなかったな。


「望さん、行きましょうか」


車から降りるとどちらからともなくお互いの手を絡め合い、打ち合わせ場所へと向かう。
「お待ちしておりましたよー!」と担当プランナーさんが出迎えてくれ、サロンへと案内してくれた。

サロンへ入ると、たくさんのウェディングドレスやカラードレスが並んでいて、それを見ただけでもう満足してしまいそうになる。

ネットで見て、ある程度着てみたいウェディングドレスに目星は付けてきたつもりだ。
だけど、間違いなく目移りするだろうな。


「藤田様は妊婦さんなんですよね。 どうします? 1着ずつ、見ていかれますか?」

「あ、いえ。 一応、見てみたいドレスは決めて来ていまして」


ポケットからスマホを取り出すと、写真フォルダを開いてプランナーさんに見せた。
「あ! これとこれですね」と、数あるドレスの中から迷うことなくドレスを手に取り、私たちの前に並べてくれた。

さすがだ。 たった2枚の写真を見せただけで、私が選んだドレスをすぐに持って来てくれたプランナーさんはすごい。