君の全部になりたい【完】





恋バナでグッと距離が縮まった私たちは、おしゃべりが楽しくていろんな話をした。




学校の話や、家で飼っている犬の話。




なんとね、同じゴールデンレトリバーを飼っていて、同じ色で、名前がうちの犬が「ランディ」で、誠さんの犬が「アンディ」だったの。



こんな偶然ある?って2人で大盛り上がり。




すっかり意気投合した私たちは、お友達になった。




今までそんなに男の子と話すこともなかったけど、初の男友達。



すごく嬉しくて、連絡先を交換して私たちの初お見合いは幕を閉じた。




余韻に浸りながらるんるんで車を降りて、玄関先まで歩く。



パパはそのまま仕事だって、料亭の前で別れた。