「そういえば美桜…なんで今日そんなに地味なの?」
そ、そんなに下から上まで見なくたっていいじゃん。
「…やっぱりそうだよね。」
恵に今日の朝の出来事を全て話す。
イギリスで三つ編みって本当に流行ってるのかって聞いてみた。
「何それ?そんなの聞いたことないけど。」
ありえないでしょ、と付け加えられる。
ありえないの、?
「でも爽がそう言ったんだもん。」
最先端だって。
一昨日までイギリスにいた人がそう言ってるんだよ。
「…爽さん相変わらずね。」
呆れたようにため息をつく恵。
相変わらずって?
「どういうこと?」
「んー?美桜のこと大切にしてるってこと。」
「そうなの?」
「そうなの。美桜はきっと分かんないよ。」
今度は私に対して呆れたような表情を見せて、微笑む恵。
…どういうことだろう。



