君の全部になりたい【完】




「大好き。」




「俺も、美桜のこと大好き。」



ああ、夢ならば覚めないで。



「やっと、私の全部になれたね。」



そう言って微笑むと、爽はとっても驚いた顔をして、



「…思い出したの?」




「うん、ついさっき。」



真由美さんのおかげでね。



「俺は忘れたことなかった。物心ついた頃から美桜のことしか考えてなかった」



「っ、」



甘い言葉を次々と紡いで、



じっと、私を見つめて、そっとキスをした。




「…ファーストキスだね。」



キスってこんなに幸せな気持ちになるんだ、と幸せに浸っていると、



「…いや、3回目。」



罰の悪そうな爽の表情。



「ええ!?」



もしかして他の人と…?!