「桃っ!さっきはありがとう」
広い遊園地の中でやっと見つけた桃は、一人でクレープを食べていた。

「どういたしましてっ!楽しかった?」

「ジェットコースター苦手で乗ってるときの記憶が無いけど…すごく楽しかった!」

桃は嬉しそうだ。
私が先生とジェットコースターに乗り終わり桃を探している間、桃はジェットコースターに2つも乗ったようだ。
さすがの桃も疲れた様子。
桃はジェットコースター全制覇を諦めたみたいで、残りの時間は2人でゆっくり周ることにした。


時々、生徒に囲まれている先生を見るとモヤモヤしたけど、せっかくの修学旅行を楽しみたい。



お土産を買ったり乗り物に乗ったり、美味しいものを食べたりして楽しく過ごした。




結局、修学旅行中に先生と話せたのはこの1回だけだった。