「ありがとう、桃!私、先生のこと好きみたい」
桃に話をしたことで、自分の気持ちに整理がついた気がする。
私は先生のことが好きみたいだ。


「おお〜!やっと認めたね!」

「でもね、先生と目も合わせられなくなっちゃって…どうしよう…」
今一番困っていることを桃に話した。

「芽玖はかわいいなぁ〜!もっと距離詰めてかないと!!もじもじしちゃうなら、あたしが付いてくから!」
桃は恋愛でも積極的な方だ。
私はそんなことできない!
でも桃が付いてきてくれるなら、ちょっとずつ先生との距離も縮められるかな…


「学校で距離詰めるのもいいけど、修学旅行も狙い目だよねっ!!」
桃は嬉しそうだ。

そうだった。
11月には修学旅行があるんだった。
そういえば、春野先生も来るんだったっけ…

ちょっぴり、わくわくするような、不安なような、複雑な気持ちになった。