恋の行く末、ガラス越しに水の底から見守って…


「わっ、わっ、これ難しいかも……」


 ごめんなさいね。私がひと口で吸い込める餌のサイズが小さくて。


 そのピンセットでつまむには、力が要るらしいんだ。


 リョウカは少し不安そうに、隣のサクトの顔を見上げた。


 サクトはどうしたものか、とオロオロした。


「ええっと……」

「一緒にやってくれない?」

「えっ?」

「お願いっ!」


 サクトの心臓がバクバクしている。


「……そ、それじゃあ、し、失礼しますっ!」


 サクトはリョウカの後ろに回った。


 それから、ぎこちなく自分の右手をリョウカの右手に添えた。


 少し赤い顔をしてリョウカが言う。


「……へへっ、自分からお願いしたくせに、これって結構照れるね」