「わっ、わっ、これ難しいかも……」
ごめんなさいね。私がひと口で吸い込める餌のサイズが小さくて。
そのピンセットでつまむには、力が要るらしいんだ。
リョウカは少し不安そうに、隣のサクトの顔を見上げた。
サクトはどうしたものか、とオロオロした。
「ええっと……」
「一緒にやってくれない?」
「えっ?」
「お願いっ!」
サクトの心臓がバクバクしている。
「……そ、それじゃあ、し、失礼しますっ!」
サクトはリョウカの後ろに回った。
それから、ぎこちなく自分の右手をリョウカの右手に添えた。
少し赤い顔をしてリョウカが言う。
「……へへっ、自分からお願いしたくせに、これって結構照れるね」



