『おう!こういうのはデカい声で歌ってた方が気持ちいいしっ!』 俺は拳を握り、突き出す。 『うんこうんこ〜!』 と言って頷く藤村さき。 『汚ねぇよっ!!!』 すかさず俺の前にいる山口が 斜め後ろを振り返り彼女を叩く。 『痛っ!!! 今日の夜、どうせたかちゃんものぞきに行くつもりだったんでしょう? 友理奈に言っちゃうぞ〜!』 友理奈とは山口の彼女の事で 藤村さきは意地悪そうな笑顔をして山口に言う。 『言っちゃうぞ〜!』 俺も彼女の真似をして山口に言った。 俺たちは笑い合った。