あの日ふたりは夢を描いた

「学校でなにかあった?」

落ち着いたトーンでそんなことを言われ、真っ先に思い浮かんだのが相馬くんだった。

……私、彼と出会ってからなにかが変わったのかも。

彼のペースに巻き込まれて彼の生き方に影響されている気がした。

少し考え込んでいたら目の前にいる真柄くんの存在を忘れていてハッとする。

「……あ、なにか、あったのかも」

「なんだよそれ」

そう言って笑った。

「まぁそんなことはいいんだ。でも……いいよ。こっちの並木の方がいい」

私を見る眼差しは、少し眩しすぎるくらいだった。