あの日ふたりは夢を描いた

自分の行く道に向かって体の向きを変えた吉浜くんを呼び止める。

「吉浜くん!」

「ん?」

「……また、会おうね。理央くんが繋いでくれた縁だから、なくしたくない」

「もちろん。会って話そう。理央のことも夢のことも、一緒に話そう」

「うん。ありがとう」

「じゃあ」

そう言って手を挙げ去っていく後ろ姿を少し見ていた。

卒業して、みんな自分の進路に向かって進んでいく。

目まぐるしい毎日の中で、理央くんの存在をいつか忘れてしまうのだろうか。