あの日ふたりは夢を描いた



高校の卒業式後、吉浜くんと一緒に彼のお墓に来ていた。

吉浜くんが事前に理央くんのお母さんに連絡をすると、『まあ、理央も喜ぶわ。ありがとう』と許可をいただいた。

本当だったら一緒に卒業するはずだった彼の日常は、高校二年生のまま止まってしまっていた。

学校からお墓までの道のりをのんびり歩いた。

ここはフラワーロードと言われていて、春になると桜並木が五百メートルぐらい続く。

まだ咲きはじめてもいないけど、あと二週間後ぐらいには満開になるだろうか。

そんなことを思いながら桜並木を見上げていた。