あの日ふたりは夢を描いた

「……ずっと理央くんの病気に気づかなかったこと、悔やんでいたんです。

理央くんが隠していたとしても、近くにいたら気づくことができたんじゃないかって。

もし気づいてあげてたら、ほかにしてあげられることがたくさんあったと思うから。

理央くんが私に多くのものをくれたように、私も理央くんになにかをしてあげたかった」

「……うん」

お母さんは微笑みながら話を聞いていた。

「だけど残されたメッセージには、『知らなくていいから笑っていてほしい』と書かれていました。

理央くんは、本当に知ってほしくなかったんだと思います」