あの日ふたりは夢を描いた

「お線香、あげてもいいですか?」

「もちろんよ。ありがとう」

仏壇の前にある座布団に正座し、そっと目を閉じた。


(……ねぇ相馬くん、あなたのメッセージを読みました。

私はなにも知らなかったよ。

だって、あなたはいつも春風のように爽やかで、凛としてる人だったから。
気づかなかったんだ。

大丈夫だよ。今、私の毎日は楽しいから。ちゃんと笑ってるから。

あなたが私を変えてくれたから)

長めになってしまった合掌を終わらせお母さんと向き合う。