あの日ふたりは夢を描いた

【ねぇ、あなたに聞きたいことがある。

……もしさ、もしも言葉にしなくても伝わるのなら、あなたは私に本当のことを知ってほしかった?】

空いていたページにそう書き込んだ。

彼は私に病気のことを隠していたけど、本当は気づいてほしかったんじゃないかと。

どこかで知ってほしいと思っていたんじゃないかと。

知らなくていいと知ってほしいの間で、いつも葛藤していたんじゃないかと。

彼は私の毎日を変えてくれた。

私を暗闇から救い出してくれたのに、私は彼になに一つしてあげられなかった。

なにかしてあげるどころか、彼の抱えているものに一切気づくことができなかった。

その事実が、いつもつらかった。