あの日ふたりは夢を描いた

小説を書く作業ってすごく孤独で、果てしなく長い時間を要するし、どきどきくじけそうになる。

毎日書き続けるためにモチベーションを保つことがなにより難しい。

コンテストに応募しては落選し、だけど出来上がった作品は誰かに読んでほしい。

そういう思いから小説を書くサイトに完結した作品を載せ始めた。

春が過ぎて夏が来て、季節はどんどん変わっていくが、書くことは決してやめなかった。

秋になると推薦入試やAO入試などで進路が決まる人もちらほら出てきた。

「真白!私、AO入試で合格して美大に進学することが決まったよ!」

朝一番でしずかちゃんにそう報告された。

「本当?」

「うん!」

しずかちゃんは私の手を握ってはしゃいでいる。

「よかったね。第一志望だったじゃん」

「うん!本当に嬉しい」

ふわふわ笑うしずかちゃんは最高にきらきらしていた。

未来への希望で溢れている感じが伝わってくる。