あの日ふたりは夢を描いた

そのあとの会見では、二人とも気持ちを切り替えアイドルらしく記者からの質問に答えていた。

まだまだつらいはずなのにさすがだと思った。

理央くんは自分が亡くなって二人が立ち止まってしまうことを望んでいなかっただろう。

その思いを二人はちゃんと理解している。

亡くなってから二ヶ月しか経っていないけれど、彼の気持ちを背負いながら強く前を向いている二人がそこにはいた。

私も立ち止まっていてはいけない気がした。なんとなく生きていては駄目な気がした。

朝食をしっかり完食し、お母さんに「いってきます」といつもより明るく言った。

少し安心したような表情で「いってらっしゃい」と微笑むお母さんがいた。