あの日ふたりは夢を描いた

「真白はきっと夢を叶えられる。そう信じてるから」

「はい」、そう言って小指を向けてきた彼。

私はその指に、迷うことなくそっと自分の小指を重ねた。

「それが相馬くんの願いなら、約束する。

相馬くんは、私にたくさんのものをくれた大切な人だから」

「……真白にまた出会えて本当によかった」

「私の方こそ。
……会えなくても、お互い頑張ろうね」

「あぁ、頑張るさ」

彼は最後まで普段通りだった。いつもの笑顔を向けていた。

だから私は、なにも気がつかなかったんだ。