あの日ふたりは夢を描いた


「……ねぇ真白、よく聞いて」

真面目な話をされるんだとすぐにわかった。

だから私はしっかりと目を合わせて彼の言葉を待つ。

「僕はこれから先、真白がつらいときにそばにいてあげられない」

とうとうデビューが決まったんだ……
すぐにそう理解した。

「だけどこれだけは覚えていて。僕はいつでも真白の味方だ」

私はそれを聞いて小さくうなずく。

「それからもう一つ、約束してほしい。この先なにがあっても、夢から逃げないこと」

彼の目が私に強く語りかける。

「……うん」

忘れかけていた夢、彼が思い出させてくれた夢。

もうなにがあっても逃げたりしないよ。