あの日ふたりは夢を描いた

あぁ、私はあなたのことがずっと恋しかったんだと、今さら気づく。

「なに泣いてんの?」

「だってずっと会えてなかったから、久しぶりに声が聞けて姿が見れて安心した」

私は涙を拭いながら彼のとなりに腰かけた。

いつもみたいに彼の大きな手が私の頭に置かれる。

「ありがとう、心配してくれて。だけどなにも心配いらないさ」

彼はそう言って微笑みをくれた。

しばらくして頭からその大きな手が離れると、今度はゆっくりと私の両手を握った。

いつの間にか冷え切っていた手に温もりが伝わる。