あの日ふたりは夢を描いた

「だって急に“会いたい”なんて言うから、なにかあったんだと思って。なんか不安になっちゃって」

なにが面白いのか、目の前の彼は楽しそうに笑っている。

「きみはいつでもきみだね。僕の大好きな並木真白だ」

「……意味がわからないよ」

彼の発言はときどき自由すぎて理解が難しい。

「それより、こんなところであって大丈夫なの?デビューが近いんじゃないの?」

「心配いらないさ」

「なんか少し痩せた気がするけど、ちゃんと食べてる?」

「あぁもちろん」

「……心配だよ」

久しぶりに会えた嬉しさからか、いつの間にか涙がこぼれていた。