あの日ふたりは夢を描いた

駅に到着してホームに降り、改札を出てまた走った。

息を切らせながら目的地まで休むことなく走った。

到着した頃にはもうマフラーも手袋もいらなくなっていた。

街灯もまばらなその公園は、陽が落ちてから一人では絶対に来たくない。

もうすでに来ていた彼はベンチに座っていた。

呼吸を整えながら彼に一歩一歩近づく。


「どうしたの、そんなに急いで」

二ヶ月ぶりだったが、そこにいたのは今までとなにも変わらない彼だった。

いつもの笑顔を見て安心したが、少し痩せたんじゃないか、そんな印象を受けた。