あの日ふたりは夢を描いた

「ましろ〜大丈夫か?なにかあったか?」

作業を中断し姿が見えなくなっていたので、叔父さんが心配してレジの方から呼んでいる。

「ごめんなさい、すぐに戻ります」

またポケットにスマートフォンをしまい、集中できないまま時間まで働いた。

バイトが終わると急いで帰り支度をする。

あまりに慌てていた感じだったようで、『なにかあったのか?』と叔父さんが心配していた。

『ううん、なんでもないよ。お疲れさま』

そう答えて足早に晴海古書店をあとにした。

駅まで走り、走りながらスマートフォンで電車が来る時間を調べ、少しでも早く着く電車に乗り込むことができた。