あの日ふたりは夢を描いた

だけど彼は文化祭が終わってすぐ、ぱたりと学校に来なくなってしまった。

学校ではデビューの準備で忙しいんだと、いよいよデビューだとみんなが噂していた。

私もそう思っていたので、寂しかったが特段連絡を取ったりせず過ごしていた。

ただ、心の中では彼をいつも応援していた。

時刻は十八時を回っている。十九時にバイトが終わるので、彼が急ぎではないならそれから会える。

『どこで会おうか?』とだけ返信する。

デビュー前ならなおさら人目の多いところは避けて行動した方がいいだろう。

なんなら会わない方がいいぐらいだ。

だけどなんとなく会わないといけない気がした。