あの日ふたりは夢を描いた



文化祭が終わって二ヶ月が経ち、あと一週間で冬休みになる。そんなすっかり冬らしくなった土曜日。

バイト中、ズボンのポケットに入れていたスマートフォンが震えた。

通知が来ることなんてほとんどないので、なぜか気になってしまい、お客さんがいないのを確認してスマホを取り出す。

画面を確認して一瞬固まった。彼からだった。


『真白、会いたい』

シンプルな文章の中で、彼の真意を無意識に探そうとしていた。

よく会っていてよく連絡を取っていたなら、このメッセージにはそれほど驚かなかっただろう。