あの日ふたりは夢を描いた

「今日勇気出して話しかけてよかった。もし良かったらこれからいっぱい話そ」

「……はい」

すごく、すごく嬉しい。涙が出そうなくらい。

「真白ちゃん、でいいよね?」

「え、うん」

真白、自分の名前なのに学校では聞きなれない響き。

名前で呼ばれるとなんだか不思議な気持ちになる。

「私の名前も自由に呼んで」

「……しずか、ちゃん」

「はい。よろしくね、真白ちゃん」

私は心がじんわり温かくなる。

学校生活で笑顔になれる時間は数少ない。

だけど今日、私は新しい居場所ができたのかもしれない。