あの日ふたりは夢を描いた

「……ん?」

「真柄はすごいいいやつだよな」

急になに?と思ったけれど本当のことなので素直にうなずく。

「うん、本当にそう思う」

「……だけど」

言葉に詰まっているけど、なにか言いたげなのがわかった。
私は彼の横顔を見つめながら次の言葉を待った。

「……自分勝手なのはわかってるけど、

今はまだ、僕を一番に考えていてほしい」

それを聞いて私の口角は自然と上がっていた。