あの日ふたりは夢を描いた

「……え?」

「俺のこと、避けたりしないでほしい。俺も並木になにか求めたりしないから、ただクラスメイトとして一緒に過ごしていたい」

真柄くんの言葉を静かに聞いていた。

私はせっかく仲良くなれた真柄くんを失ってしまうことが、ずっと怖かったんだ。


「並木のことが、人として大好きだから」

だからこんなふうに言ってもらえて、変わらない関係でこれからも一緒にいられるなら、すごくすごく嬉しい。

「私も真柄くんのことすごく好きだよ」

「ありがとう」

「うん」

「それから並木の脚本、本当によかったよ。あんな才能があったなんて。さらに好きになった」

「本当かなー?」

「なんでいつも疑うんだよ」

「うそうそ、ありがとう」

いつもの真柄くんの笑顔に安心した。