あの日ふたりは夢を描いた

なにも失敗することなく、みんなは全てを完璧にこなし幕が降りた。

客席からは大きな拍手が聞こえて、幕が降りた舞台でみんなの笑顔が戻っていった。

ありがとう、みんなに感謝の気持ちでいっぱいで涙が出そうになった。

魔法使いの格好をした相馬くんがいつの間にか隣に来ていて、私の肩にポンと手を置いた。

「よく頑張ったな」

それだけ言って微笑んでいた。

その日の午後の部も、次の日の二回の上演もしっかりとやりきり、私たちの文化祭も幕を閉じた。