あの日ふたりは夢を描いた

「なんかいい感じだよね、今のクラス」

そんな様子を見ていたら、少年役である真柄くんがとなりに来ていた。

「……真柄くん」

以前話の途中で帰ってしまったことを思い出して申し訳なく、あまり顔が見れない。

「並木の脚本が面白かったから、少年役やってみようと思ったんだ」

私の気持ちに気づいているからなのか、いつもみたいに気さくに話しかけてくれる。

「実は私、少年役は真柄くんがいいんじゃないかと思ってたんだ。だから引き受けてくれてすごく嬉しい」

真柄くんはなんていうか、弱さもありながら前に進んでいく強さもある感じ?
そういう雰囲気があの少年にぴったりだと思ったから。