あの日ふたりは夢を描いた



期末テストが迫っているが、テスト範囲まで授業が終わっていないようだった。

急ぎ足で先生が授業を進めている。そんな現代文の先生は、腰まであるパーマのかかった髪がトレードマークだ。

「今日は七月二日なので、七と二をかけて出席番号十四番の田中くん」

「はい」

「じゃあ田中くんから左横にずれて順番に読んでいってもらいますね。それでは田中くん、一段落目を読んでください」

優しくて綺麗な先生だけれど、今の私にそんなことは関係ない。みんながすらすら読んでいく中、私の番が近づいてくる。

……どうしよう。

……私、できない。

心臓の拍動が強くて、呼吸も苦しい。息が上手く吸えているのかわからない。