あの日ふたりは夢を描いた

「……うん。ただいま」

驚きながらも一息つこうとポットでお湯を沸かしインスタントコーヒーの蓋を開ける。

食器棚からお気に入りのキャラクターのマグカップを取り出し、コーヒーの粉と砂糖をスプーンで入れた。

お湯が沸くまでの間少し休もうと、お母さんを通り過ぎソファに移動し深く腰掛けた。

「学校でなにかあった?」

お母さんがそんなふうにめずらしく話しかけてきたので、驚いて振り向いてしまった。

お母さんは少し下がった老眼鏡からこちらを見ていた。