あの日ふたりは夢を描いた

「真柄くんごめん、なんていうか……

ちょっと先に帰るね。今一緒にいるとよくないから……」

私は立ち上がって机の脇に掛かっているリュックを持ち、走って教室を飛び出した。

私は三階の教室から急いで階段を駆け下り、下駄箱まで着くと息を整えた。

残された真柄くんはなにを思っているだろう。

私に対する思いはどういうつもりで言ってるのだろう……

駅までの道を力なく歩き、答えのわからないことを延々と考えながら電車に乗り込んだ。