あの日ふたりは夢を描いた

真柄くんの白くて細い指が頬に触れ、びっくりした私はその手を無意識に払いのけていた。

「……並木に触れたら、ダメかな」

消え入りそうな声でそう言われる。

「そうじゃなくて……」

こんなところ誰かに見られたら、また真柄くんの評価が下がる。

切ない目で私を見る真柄くんに罪悪感が募った。

「並木がつらいとき、一番に“会いたい”と思うのが俺だったらいい。

……今、並木は誰に会いたかった?」

私は真柄くんの揺れる瞳をただ見つめることしかできない。