あの日ふたりは夢を描いた

「またこのグループでやるの?」

花井さんが机を動かしながら怠そうにそう言う。

席替えをしていない私たちのクラスは、グループワークになると大体いつもと同じメンバーになる。

花井さん、吉浜くん、後藤くん、それと私。

議題に対する話し合いが始まるが、私はまたなにも役割が持てずにいた。

自分の意見を言う場面がやってきても呼吸が苦しくなり汗が噴き出すだけで、上手く話せなかった。

目の前に座る花井さんがいらいらしているのが伝わってきて、余計に話せなくなる。