あの日ふたりは夢を描いた

「本当に?」

「あぁ、それだけさ。心配してくれてありがとう」

だから疑う気持ちがないと言ったら嘘だけど、アイドルとしていろいろ努力しているんだなと、そう結論づけてこの話は終えることにした。

「そういえば、今日学校でなに言われたの?なにかあったんでしょ?」

「あぁ。

……うん」

話の内容を思い出し、今ここにいることすらためらう気持ちが出てくる。

「なんとなく想像はできるけど、大丈夫だから」

「あなたに迷惑かけるなら、大丈夫じゃないよ」

「僕たち二人はなにも悪いことをしてない」

……そうなんだけどさ、それは一般論だから。

心の声が口から出そうになるのを抑える。言ったとしてもたぶん彼には通用しないから。