あの日ふたりは夢を描いた

将来の夢のページには、『小説家』と力強く書かれていた。

「全部変わっちゃった……」

だけど不思議とそれを受け入れている自分がいることに気づく。

「変わることは悪いことじゃないよ」

そう微笑んでくれる彼が目の前にいるからだろうか。

「私たちはもう出会ってたんだね。知らなくてごめんね」

「ううん。“また”出会えてよかった」

「あなたが私を知ってくれてたおかげだよ」

家に戻ったらしまい込んだ卒業アルバムを探し出してみよう。

埃を払ってもう一度開いてみよう。

昔の自分も受け入れて今を生きてみよう。

目の前の彼の笑顔を見ていたらそんなことを思った。