あの日ふたりは夢を描いた

「……あなたのこと知らなかった、ごめん」

「クラスが多かったし、たったの一年だけだったからね」

彼の開いた六年一組のページ。

「これが僕」

彼が指差した写真には、幼さはあるものの今となにも変わらない笑顔を向ける彼がいた。

将来の夢を書くページには『アイドル』と、しっかりした文字で書かれていた。

「なにも変わっていないんだね」

「そうかな」

続いて彼は六年五組のページを開いた。

「これがきみ」

そこには生き生きとした表情の私がいた。

もうずっと開いていなかった卒業アルバム。自分の変化を認めるのが怖くて、目の入らない場所にしまい込んでいた。