あの日ふたりは夢を描いた

しばらくしてから「……ごめん」と言って離された体に寂しさを感じながらも、
「大丈夫?」と問いかけた。

「うん。きみが突然そんなこと言うから嬉しくなって、つい泣きそうになっちゃった」

へへっと笑う彼はいつもの彼だった。

「ありがとう。僕もまた、きみに出会えて本当によかったよ」

彼は立ち上がると本棚へ行き、迷わずなにかを手にするとまた私の隣に戻ってきた。

「……卒業アルバム。それ、私の家にもある」

「一年だけ、卒業するまで同じ小学校に通っていたんだ」