あの日ふたりは夢を描いた

「じゃあ私も一つ。あなたに伝えてもいいかな」

「きみからそんな提案があるなんてめずらしいね」

「あなたの素直さに影響を受けたんだよ」

彼は私の言葉を待っている。

自分で言い出したくせに、人に声に出して伝えるのってやっぱり難しい。苦手だ。

「……あのね、

あなたに出会えてよかった。

私をまた、見つけてくれてありがとう」

意を決して言ってみたものの、恥ずかしくて彼の顔が見れない。

彼は今どんな表情をしているのだろうか……

沈黙に耐えきれなくてまた私が話を切り出した。