あの日ふたりは夢を描いた

二階に図書室があったが通り過ぎて下駄箱に来ていた。

図書室で本を読みながら雨宿りをして、時間が過ぎるのを待てばいいのだが、なんとなくそんな気分ではなかった。

あんなふうに言われる自分が嫌になって、もういっそ全身ずぶ濡れになりたいとも思い、上履きをローファーに履き替え歩き始めた。

校庭を通って校門まで歩き始めたが、すでにバケツをひっくり返したかのように全身びしょ濡れだ。

校門を出たところで誰かにグイッと腕を引っ張られ、危うく体制を崩しそうになる。

「ちょっと!……なにしてんの?」

「……相馬くん」

彼を見上げるが、大粒の雨が入って目が開けにくい。彼は私が濡れないように自分の傘に私を入れた。