あの日ふたりは夢を描いた

教室の中には、いつも仲よく固まって昼食を食べている、派手目な五人が机を寄せ合って話しをしていた。

「屋上に続く階段から二人で降りてきたんだって」

「「「えーーー!」」」

「それ私も見たことある!」

「マジ?なんで並木さんなんかと……」

「理央くんと並木さんが付き合ってるって噂も一部で出てるらしいよ」

「さすがにそれはないでしょ」

「だよねー」

「並木さんってああ見えて無類の男好きだったりして」

「私、並木さんが真柄くんにも手出してるって話も聞いたよ」

「えー!真柄にも?」

「いつもおどおどしてるのって男にかまってもらうための演技だったりして」

「真柄優しいから騙されてるんじゃない?」

「ありえるわ〜」

さすがにこの中に入る勇気はなかった。
私はは来た道を戻って重い足取りでまた階段を下りる。