あの日ふたりは夢を描いた

しばらく考えてみると、毎日の荷物になるからと教室の後ろにあるロッカーに置きっぱなしにしていることを思い出した。

ローファーをまた上履きに履き替え、自分の教室のある三階まで階段を上がる。

少し息を切らしながら教室に近づくと、中からワイワイと盛り上がっている女子の声が聞こえてきた。

廊下の窓から外を確認するが、傘がないととてもじゃないが駅まで歩くのはしんどい。

ぱっと中に入ってぱっと傘を取って出てくればいい、誰も私のことなんて気にしないだろう。

ありがたいことにドアも開けっぱなしだし。

目立たないように後ろのドアから中へ入ろうと、ドアに向かい足を進めたが、その足がドアの数歩手前で止まる。