次の日、お母さんから最近どう?と電話がかかってきた。
久しぶりに聞くお母さんの声は、相変わらず元気そうだ。
『その様子だと愛姫は今、幸せなのね。』
そう言ったお母さんの声は、とても安心している。
もちろん、今は楽しいことも嬉しいこともたくさんあって幸せ...って言いたい...けど、恋を引きずったまま。
「うん!」
心配かけないように元気よく返事をすると、お互いに笑みが溢れる。こうやって、明るく振る舞えば、少し元気になれる気がするって最近気づいた。
『よかった、やっぱり私の目には狂いは無かっ たわ。』
画面の向こう側で、胸を張ってる姿が想像できて笑ってしまう。
「うん、お母さんありがとう。」
『ええ、どういたしまして。
それじゃ、これから私仕事だし切るわね。』
「うん、気をつけてね。」
『ありがとう、それじゃ、体調に気をつけてね。』
「うん、お母さんもね。バイバイ。」
電話を切ると同時に、ピロンと音がしてメッセージが届く。
表示された名前にドキンッと胸が跳ねる。
咲空から...?
メッセージアプリを開くとそこには、
"クジラ公園に来てくれない?
話したいことがあるんだ。"
と記されていた。
クジラ公園はクジラの形の滑り台がある公園。
"分かった、今から行くね。"
と、返信してついでに猫のスタンプを送り、お母さんのお下がりのピンク色のカーディガンを羽織って部屋を出る。
外はもう暗くなり始めてるし、風も吹いていて寒い。
この寒さの中、咲空が待っていると考えると、自然と走っていた。
「咲空!」
クジラ公園に着くと、ポツンと立っている咲空がいた。
「遅くなってごめんね。」
辺りは、暗くなっていていつもいる子供たちも、みんな帰ってしまったみたい。
「ううん、こっちが呼出したんだから。」
咲空が優しく笑いながら、首に巻いていたマフラーを私に巻いてくれる。
「ありがと、でも咲空が寒いよ。」
咲空の温もりが残ってて、暖かい。
「いいよ、使って。」
「ん...ありがと。」
咲空の言葉に甘えて、使わせてもらおう。
「話ってなに?」
思ったことを聞くと、咲空は一回深呼吸をした。
なんだか深刻な表情にドキッとする。
咲空は一回すうっと息を吸って言った。
「俺、愛姫のことが好きです。」
...え......?
「絶対に後悔させません。
...だから、俺と付き合ってください。」
.........本当に?
咲空が私のことを好き...?
それを理解した瞬間、両思いと言う言葉が降りてきて、みるみるうちに目に涙が溜まっていく。
「で、でも、咲空には好きな人がいるって...。」
困惑しながら、聞くと、
「それ、愛姫のことだよ。」
と、笑った。
「なんで、私...なの?」
思ったことを口にすると咲空は、
「俺にもわかんないよ。
愛姫の赤くなってる顔も、授業中難しくて頭を抱えてるときも、甘いもの食べて幸せそうにしてる顔も、全部が可愛くて誰にも見せたくなくて、好きなんだって気づいたんだから。」
...私、片思いで終わったんだって、ずっと思ってたのに...違ったよ...。
本当に私がこんな幸せをもらってしまっていいの......?
それと、確認したいことが一つ。
「本当に私でいいの?」
こんな私が、咲空の彼女になれるなんて夢にも思ってなかった。
今も夢なんじゃないかってドキドキしてるぐらい。
だけど、咲空の温もりに触れて本当なんだってわかった。
咲空は私の背中に腕をまわして、
「愛姫がいいんだよ。」
って笑った。
久しぶりに聞くお母さんの声は、相変わらず元気そうだ。
『その様子だと愛姫は今、幸せなのね。』
そう言ったお母さんの声は、とても安心している。
もちろん、今は楽しいことも嬉しいこともたくさんあって幸せ...って言いたい...けど、恋を引きずったまま。
「うん!」
心配かけないように元気よく返事をすると、お互いに笑みが溢れる。こうやって、明るく振る舞えば、少し元気になれる気がするって最近気づいた。
『よかった、やっぱり私の目には狂いは無かっ たわ。』
画面の向こう側で、胸を張ってる姿が想像できて笑ってしまう。
「うん、お母さんありがとう。」
『ええ、どういたしまして。
それじゃ、これから私仕事だし切るわね。』
「うん、気をつけてね。」
『ありがとう、それじゃ、体調に気をつけてね。』
「うん、お母さんもね。バイバイ。」
電話を切ると同時に、ピロンと音がしてメッセージが届く。
表示された名前にドキンッと胸が跳ねる。
咲空から...?
メッセージアプリを開くとそこには、
"クジラ公園に来てくれない?
話したいことがあるんだ。"
と記されていた。
クジラ公園はクジラの形の滑り台がある公園。
"分かった、今から行くね。"
と、返信してついでに猫のスタンプを送り、お母さんのお下がりのピンク色のカーディガンを羽織って部屋を出る。
外はもう暗くなり始めてるし、風も吹いていて寒い。
この寒さの中、咲空が待っていると考えると、自然と走っていた。
「咲空!」
クジラ公園に着くと、ポツンと立っている咲空がいた。
「遅くなってごめんね。」
辺りは、暗くなっていていつもいる子供たちも、みんな帰ってしまったみたい。
「ううん、こっちが呼出したんだから。」
咲空が優しく笑いながら、首に巻いていたマフラーを私に巻いてくれる。
「ありがと、でも咲空が寒いよ。」
咲空の温もりが残ってて、暖かい。
「いいよ、使って。」
「ん...ありがと。」
咲空の言葉に甘えて、使わせてもらおう。
「話ってなに?」
思ったことを聞くと、咲空は一回深呼吸をした。
なんだか深刻な表情にドキッとする。
咲空は一回すうっと息を吸って言った。
「俺、愛姫のことが好きです。」
...え......?
「絶対に後悔させません。
...だから、俺と付き合ってください。」
.........本当に?
咲空が私のことを好き...?
それを理解した瞬間、両思いと言う言葉が降りてきて、みるみるうちに目に涙が溜まっていく。
「で、でも、咲空には好きな人がいるって...。」
困惑しながら、聞くと、
「それ、愛姫のことだよ。」
と、笑った。
「なんで、私...なの?」
思ったことを口にすると咲空は、
「俺にもわかんないよ。
愛姫の赤くなってる顔も、授業中難しくて頭を抱えてるときも、甘いもの食べて幸せそうにしてる顔も、全部が可愛くて誰にも見せたくなくて、好きなんだって気づいたんだから。」
...私、片思いで終わったんだって、ずっと思ってたのに...違ったよ...。
本当に私がこんな幸せをもらってしまっていいの......?
それと、確認したいことが一つ。
「本当に私でいいの?」
こんな私が、咲空の彼女になれるなんて夢にも思ってなかった。
今も夢なんじゃないかってドキドキしてるぐらい。
だけど、咲空の温もりに触れて本当なんだってわかった。
咲空は私の背中に腕をまわして、
「愛姫がいいんだよ。」
って笑った。