1番近くて、1番遠い。

私は励衣の特攻服を貸してもらって外に出た。


町中の全てを走って探した。


下からの連絡はない。


「どこか見落としてるところがあるんじゃないか」


「…どこ?」


どこか、どこか見落としているところ…、


「分からない。でもがむしゃらに探しててもダメ」


どこを探してないのだろう。天ヶ瀬の中は何回も確認して、人気(ひとけ)のあるところもないところも全て確認した。


閃光総員で探し回っている。


もしかして、市外か。


ここは治安が悪い。


可能性がないことはないのだ。


でも、私の直感としてはまだ近くなはず。


「…鳳雛だ」


「鳳雛学園?でもあそこは設備がキツいはず」


そうだ。


学費も偏差値も高いとなると設備も厳重になってくることもあるだろう。


だけど、一つだけ欠点がある。


「励衣は、私と2回目に会った時、どこから入った?」


「(っ!)」


そう、励衣は侵入したことがあるのだ。


「裏門だからだ!」


「あそこは大体空いてるんだよ」


「美柑、至急だ!アイツら、高菜らは何をしですか分からねぇんだよ!」


励衣は走り出した。