1番近くて、1番遠い。

「あれ?桜宮じゃん」


なぜか軒元くんがこっちにやってきた。


「どうしたの?」


「いや、なんか女の子がいるなぁ、って思ってきたら桜宮だったから」


「そっか」


特に用事もなかったので海から離れる。


でも、軒元くんは私に話しかける。


「どこ行くの?」


「飲み物を買いに行く」


「ついていくよ」


「大丈夫」


「いや、ついていく」


私は足を早めるのに横に軒元くんがいる。


この人は何がしたいんだろう。


そして自動販売機につく。


あ、いちごオレあるじゃん。


「やっぱいちごオレ?」


「それが何?」


好きだよなぁ、と軒元くんは言う。


私は遠慮なくいちごオレにするけど、音葉くんはどうだろうか。


とりあえずいちごオレを買ってから悩む。